【Wwise】Unity公式のゲームにサウンドを組み込もう:1【導入篇】

はじめに

Wwiseの公式レッスンでは既存のゲームにWwiseを使ってサウンドを組み込んでいくのですが、ゲーム側のプログラムについては記述されていません。

この記事ではWwiseの操作、ひいてはゲーム側でどういうプログラムをするべきかを学ぶために、Unity公式から配布されている横スクロールアクションゲーム「2d Character」を使用します。

このゲームは移動とジャンプのみの操作で、簡単な地形と障害物が用意されており、サウンドは無し、というゲームとしては必要最低限のシステムでどうも味気ないです。

しかし、Wwiseのシステムを学ぶためのゲームには最適です。

Wwiseを使えば、足音、ジャンプ音といった効果音の他、BGMやインタラクティブなサウンドを組み込むことができます。ゲーム本体がすでに形になっているため、Wwiseの操作に集中して学びを深めることができるでしょう。

WwiseとUnityを使いこなし、このゲームにサウンドを組み込んでいきましょう。

※当ブログではMacOS環境で作業を進めています。他OSを使用している場合は表示や操作方法に差異がある可能性があります。

 

1.Unityのプロジェクトを作成

まずはUnityのプロジェクトを作成しましょう(公式サイトや先人の方達のわかりやすいブログがありますので、Unityのインストール方法についてはここでは割愛させていただきます)。

無事にプロジェクトが作成できたら、早速「2d Character」を読み込みましょう。

「2d Character」のデータは「Standard Assets」というUnity公式が出しているアセットの中に入っています。

まずはアセットストアにアクセスし「Standard Assets」をインポートしましょう。

上のタブからウィンドウを選択し、アセットストアをクリック。スクリーンショット 2020-04-25 15.10.45

検索欄に「Standard Assets」と入力し、該当アセットを見つけたらインポート。スクリーンショット 2020-04-25 15.20.57

インポートが成功したらプロジェクトウィンドウを開き、

Assets>Sample Scene>Scene>2dCharacterをダブルクリック

スクリーンショット 2020-04-25 15.48.47
スクリーンショット 2020-04-25 16.22.34

無事、2d Characterを読み込むことができました。試しに再生ボタンを押して動作確認をしてみましょう。

補足:なんかエラーが出たのでフォルダを移動して対処してください

あとあとこの公式プロジェクトの中のC#を書き換える作業があるのですが、その際にエラーが出てしまいました。

ですので、とりあえず今のうちにProjectウインドウからStandard Asset>2DフォルダをAssetsフォルダ下に移動させておいてください。

おそらく名前空間かなんかの関係だと思いますが、これで問題ないのでとりあえず今はよくわからないままにしておきます。

 

2.Wwiseのプロジェクトを作成

次にWwiseのプロジェクトを作成しましょう。

Wwiseのインストール方法は、下記公式サイトに記載されています。

スクリーンショット 2020-04-26 14.59.42

これでWwiseのプロジェクトを立ち上げることができました。

スクリーンショット 2020-04-26 15.07.01

UnityとWwiseを統合(インテグレート)する

UnityとWwiseそれぞれのプロジェクトを立ち上げることができました。次はこのUnityとWwiseのプロジェクトを統合しましょう(この「統合」という言葉はWwiseの公式リファレンスでは「インテグレート」と呼称されています)。

Wwiseで書き出したプログラムはそれ単体ではただのサウンドデータプログラムでしかなく、実際にUnity側で作ったゲームでサウンドを鳴らすにはこの統合という作業が必要です。

要はWwiseのサウンドデータとUnityのゲームデータを紐付けて、即座に反映させるようにしよう、ということです。

統合はWwiseをインストールする際にダウンロードしたWwise Launcherというアプリから行うことができます。

Wwise Launcherを開き、上部のUnityタブをクリックしてください。すると、作成したUnityのプロジェクトの一覧が表示されるかと思います。

統合を行うUnityプロジェクトを見つけたら「Integrate Wwise into Project…」ボタンをクリック。

次に選択したUnityプロジェクトに統合するWwiseプロジェクトを選択します。

「Copy of Wwise SDK files」の項目で、今現在インストールされているWwiseのバージョンファイルを選択します。できれば最新のバージョンを選択するのが好ましいですが、今回は習作を作るだけですので、多分どのバージョンでも構いません。

「Wwise Project Path」の項目で、統合するWwiseプロジェクトファイルを選択します。今回は先ほど作成した「2d Character Sound」プロジェクトを選択しましょう。

残りの項目は通常触る必要がありませんのでとばして、 Integrateボタンをクリック。

スクリーンショット 2020-05-07 14.42.36

統合が成功すると「Operation completed successfully」と表示されます。

スクリーンショット 2020-05-07 15.01.04

Unityを再度開き Window>Wwise Picker でWwise Pickerを開くことができれば、統合は無事完了です。このWwise Pickerは、Unity側でWwiseのファイルを参照できるようにするシステムです。

スクリーンショット 2020-05-11 10.29.37

 

3.終わりに

これで下準備は整いました。

次回の記事では実際にサウンドを組み込んでいきましょう。

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